労務問題はM&Aにおいて非常に重要な課題です

M&Aを行う際に注意しなければいけないこととして、労務問題が有ります。会社を合併したり、買収したりするM&Aに於いては、労働者も合併したり買収したりする対象になるため、労働者の待遇について慎重に検討する必要があるのです。

例えば合併する場合には、合併される側に所属している労働者は従来所属していた会社との契約がそのまま引き継がれることになっています。その為、合併後給与を下げたり、待遇を悪くしたりすることは法律上認められないため、その待遇を維持する必要があります。

また、吸収する場合には待遇は維持しなくてもよいことになっていますがその代わり、全ての労働者の同意を得る必要があります。この手続きも非常に煩雑ですが、丁寧に行わないと大きな問題に発展することになります。

合併後労働者は不満を持ってしまい次々と辞めてしまって、企業の生産活動が立ち行かなくなってしまった例も過去にはたくさんあります。

このようにM&Aを実施する場合には単に会社の経営面での存続ばかりを見るのではなく、その会社で働く労働者の待遇についてもしっかりと意識する必要があります。その為M&Aを行う前に、どのような労務問題が有るのか、そしてその問題をどのようにして解決していくのかを十分検討し、解決策を見出しておく必要があるのです。

健全な企業活動を行うためには、労務問題をしっかりと解決し、労働者が気持ちよく働いてくれる環境を整備する必要があります。

その環境を的確に整備対応できるかどうかで、M&Aの成否が決まると言っても過言ではありません。